日が沈み、通夜が執り行われてる斎場。亡くなった祖父の通夜で遺族が焼香をしていた。
順番に進み、孫息子の番になったとき事件は起きた。

孫は焼香をすると瓶みたいなものを祭壇に投げ入れた。すると瓶は爆発し、祭壇に燃え広がったのだ。
突然の出来事にパニックな中参列者は一斉に外へ避難すると葬儀場全体に燃え広がった。消防車での懸命な消化により火は消えたが、葬儀場は全焼した。

現場にサニーが駆けつけると遺族の父親が息子がやったのを見たと言うので息子から話を聞くと犯行を認めたのだ。

「そんなにじいちゃんのこと嫌だったの?」
サニーが問いかけると息子はこう答えた。

「俺は別に祖父のことが嫌なわけじゃない。けど俺は葬儀をやることが許せなかったんだ!過去に親戚に不幸があって葬式に出席させられた俺は表向きにはまともにやっていたけど本心では貴重な休日を潰されて腸が煮えくり返ってたんだよ。せっかくの休みなのに一日中あんな堅苦しい空気の中団体行動に縛られていると葬式が無駄に見えて仕方なかったんだから俺は祖父が亡くなったとき葬式やるのに反対して直葬にさせようとしたけど誰も俺の考え方をわかってくれなかった。だから俺は葬式ぶっ壊して逃げたかったんだよ!」

淡々と本心を明かす息子。すると父は息子を殴り飛ばしたのだ。
「このクソったれが!てめえのせいでどれだけの人に迷惑かけたと思ってんだ!!」

怒りを爆発させた父は息子に掴みかかった。サニーはそんな父を抑えようとすると息子はポケットから銃を取り出した。

「だったら残る家族も皆殺しだ!!」
興奮しながら発砲しようとする息子。サニーは彼の前に立ちはだかった。

「その銃を捨てなさい!これ以上罪を重ねないで!!」
サニーは必至で説得するが、息子は興奮しながら周囲に発砲をした。

「葬式なんてするから悪いんだろ?葬式さえなければこうはならなかった。だったら皆殺しにするのが条理だ!!」

家族や参列者が頭を伏せる中息子は凶悪な表情で発砲を続けた。このままでは死傷者が出てしまう。サニーは最後の手段に出た。

マシンガンとは別の銃を息子に発砲するサニー。すると息子に命中し、その場に倒れた。息子が射殺されたと思い、パニックになる親にサニーは麻酔で眠らせたと伝え、息子を警察に護送したのだった。

終わり

戻る

TOP